2023/06/02 14:20
帽子のお手入れ方法
〈基本〉
全ての帽子の基本的なお手入れ方法です。ペーパー・麦わら・ラフィア・パナマのお手入れも同様の方法で行います。
帽子用のブラシでブラッシングしたり、軽くたたいたりして埃を払い落とします。
スベリの汚れを、固く絞った濡れタオルでふきとります。汚れが目立つ場合は、スベリの裏に乾いたタオルを当てて、衣類用中性洗剤を標準の10倍に薄め、浸したタオルで表からたたいて下さい。よごれを裏のタオルに移すように落とします。最後に濡れタオルで洗剤を拭い取ります。
乾いたタオルで水分をよく拭き取り、紙やタオルなどを優しく詰めて風通しの良い日陰でしっかり乾燥させます。
臭いが気になる場合は、衣類に使える除菌・消臭スプレーを帽子の内側から吹き付けます。変色する場合があるので、はじめてスプレーするときは必ず目立たない場所で試し、表からはかけないようにします。
ペーパー・麦わら・ラフィア・パナマなど天然繊維の帽子を収納する時は防虫剤を使います。
〈丸洗いできる帽子の洗い方〉
手洗いで行います。コサージュなどは事前に外し、洗剤は漂白剤や蛍光剤が入っていない衣類用の中性洗剤を使います。濃い色の帽子は色移りすることがあるのでご注意ください。
裏に乾いたタオルを当て、上から洗濯液をたっぷりつけたスポンジで洗うと、タオルに汚れが移り汚れが比較的簡単に落ちます。変形しないようやさしく扱います。
洗い桶などに標準の濃度の洗濯液をいれてやさしく押し洗い・つけ置き洗いし、洗剤が残らないようにしっかりすすぎます。
洗濯機の脱水は使わず、タオルで水分を拭き取ります。内側にタオルをやさしく詰めて、しわを伸ばして陰干しします。
〈フェルトのお手入れ〉
フェルトは埃がよくつくので、こまめにブラッシングします。毛の流れがあるため、事前に手で撫でて抵抗が少ない方向に沿ってブラシをかけます。水分に弱く変形しやすいので、フェルト部分には濡れタオルを使わないでください。
軽い汚れは、毛の流れに沿って消しゴムでやさしくこすります。
収納時は防虫剤を使用します。
〈型崩れが心配される中折れ帽・型入れしたハットの収納方法〉
1. 帽子掛けなどに掛けて収納すると、中折れ部分などが変形する原因になります。
図のような円筒の厚紙で台を作り、帽子を逆さまにいれて乾燥させます。こうすると中折れの部分はもちろん、ツバの変形も防げます。